虹色フォーカスannex

皆さんにイエスキリストの祝福がありますように♪ 恵みのゆえに、信仰によって☆

タムロン「AF 28-300mm F/3.5-6.3 LD Aspherical IF MACRO 185D」軽く分解清掃

◎今回は1999年に発売された10倍ズームのタムロンTAMRON  AF 28-300mm F/3.5-6.3 LD Aspherical IF MACRO Model185D」(EFマウント)を簡単に分解清掃してみました。

今回のカビ玉は運よく前玉と後玉だったので、鏡筒を分解する事無く何とか清掃する事ができました。

 

 

 

①「TAMRON  AF 28-300mm F/3.5-6.3 LD Aspherical IF MACRO Model185D」(EF)

f:id:mikucharat5:20200901003230j:plain

1999年発売、2002生産終了  当時の価格は¥75.000と結構高価です。

レンズ構成:14群15枚  最小絞り:f22  最大撮影倍率: 1:3.7 フィルター径:72mm

最短撮影距離: 28mm時1.26m 200mm時0.61m  300mm時0.82m

重さ:585g  外寸:80.4mmx93.6mm  ズームロック搭載  インナーフォーカス

複合非球面レンズ3枚  LDガラス(特殊低分散)2枚 非球面ハイブリッドレンズ

 

ハッキリ言ってこの185Dはとても大きく、この後発売されたレンズは小型化されていく事になりました。

キヤノンキスデジに付けるとちょっとアンバランスな感じになります。

あとこのレンズの中古は方ボケしている事が多く、繰り出されたカム筒を確実に保持する「クワッド・カム・ズーム」の耐久性か低いのか、劣化して歪んでいるのか分かりませんが、撮影してチェックする必要があると思います^^;

 

 

②それでは前玉を外す為に前の化粧板を外します

f:id:mikucharat5:20200901003233j:plain

これがプラスチックのピンで嵌め込んであるだけなので、レンズを傷つけない様に隙間にギターのピックなどを入れて少しずつ隙間を広げて外します。

これが簡単にピンが折れてしまうので気をつけてくださいorz

 

 

③そして前群ユニットを外します

f:id:mikucharat5:20200901003237j:plain

外す前に必ず位置マーキングをしてから3本のネジを緩め、ゆっくりと前群ユニットを外します。

 

 

④外した前群に巻いてあるテープを外します

f:id:mikucharat5:20200901003240j:plain

そして接着剤を精密ドライバーなどで削り落とし、上下を持って捻ると分割する事ができます。

くれぐれも隙間にドライバーを突っ込んで外さない様にして下さい。(多分割れます)

 

⑤分割したら各レンズを清掃します

f:id:mikucharat5:20200901003244j:plain

組み立てる時に接着剤の破片が挟まると偏心しますので、この時に残っている接着剤を削り落としておきます。

 

⑥前群ユニットを組み立てます

f:id:mikucharat5:20200901003248j:plain

そして傾きが無い事を確認したら、溝にちょっとボンドを流して新しいテープを巻いて固定します。

ボンドが乾いたブロアで埃を飛ばして組み立てます。

 

⑦後群を外します

f:id:mikucharat5:20200901003251j:plain

固定している3本のネジにはワッシャーが入っているので無くさない様にします。

この時にタムロンはこのスペーサー以外に光軸調整用のとても小さなワッシャーが入っている事がありますので、レンズを外す時は脳外科並みの感覚で慎重にゆっくりワッシャーが入っていないかを確認しながら後群を外します。

同様にスペーサーも慎重に外します。

 

⑧外した後群

f:id:mikucharat5:20200901003255j:plain

この時点で中にカビが無ければそのまま外側を清掃して組み立てます。

 

⑨中にカビがある場合は更にレンズを分割して清掃します

f:id:mikucharat5:20200901003258j:plain

ネジにワッシャーがある場合はこちらも紛失に注意します。

そして清掃が終わったら組み立てて完成になります^^

 

⑩「TAMRON  AF 28-300mm F/3.5-6.3 LD Aspherical IF MACRO Model185D」の作例

f:id:mikucharat5:20200901003302j:plain

57mm f10.0   1/800   iso400   露出補正-0.3ステップ

 

⑪変電所

f:id:mikucharat5:20200901003305j:plain

28mm f10.0   1/800  iso400

 

⑫変電所を拡大

f:id:mikucharat5:20200901003308j:plain

300mm  f13.0  1/400  iso400

 

⑬屋上駐車場の夕焼け

f:id:mikucharat5:20200901003311j:plain

28mm f6.3  1/320  iso400

 

⑭腹減ってきたのでレーダーロックオン!! (笑)

f:id:mikucharat5:20200901003221j:plain

43mm  f5.6  1/25   iso800

丸亀製麺~♪

 

 

⑮鴨ねぎカモーン!

f:id:mikucharat5:20200901003224j:plain

59mm  f5.6  1/25   iso800

 

⑯美味いッ!!

f:id:mikucharat5:20200901003227j:plain

36mm  f5.6  1/20  iso800

スミマセン💦

 

⑰フムフム。

f:id:mikucharat5:20200901003208j:plain

78mm  f8.0  1/10   iso800

 

⑱物撮り(プライズミニフィギュア)

f:id:mikucharat5:20200901003215j:plain

300mm  f6.3開放 1/125   iso400

テレマクロの絞り開放はこんな感じですが、おそらく300mmの望遠でフィギュア撮影する人は自分くらいだと思います(笑) 

 

⑲テレマクロはそれなりに絞り込む必要があります

f:id:mikucharat5:20200901003211j:plain

300mm  f14.0  1/25  iso400

 

⑳このレンズは画角(mm)によって最短撮影距離が変化するので…

f:id:mikucharat5:20200901003218j:plain

カタログ値では「最短撮影距離: 28mm時1.26m 200mm時0.61m  300mm時0.82m」となっていますが、実際に使った感じでは100mm辺りが一番寄れた気がします。

 

◎流石にLDレンズ2枚使用や非球面レンズ3枚使用など光学系に力を入れているだけの性能はある感じでした。

ただこのレンズは古くなると方ボケが発生し易いので注意が必要です。

 

以上、【タムロン「AF 28-300mm F/3.5-6.3 LD Aspherical IF MACRO 185D」軽く分解清掃】でした!  (^^