虹色フォーカスannex

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「キヤノネットQL17(初期型)」のレンズ「SE 45mm F1.7」をミラーレスで使ってみました

◎前回の記事で、内部が錆びでどうにも修理できなかったキャノンのレンジファインダー機「キャノネットQL17初期型」のレンズを外してミラーレスカメラ「ニコン1 V1」に取り付けるところで終わった続きの作例になります。

 

 

 

①レンズ構成の事がどうにも気になりまして…

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1964年発売の「キャノネットS」と同じレンズなのですが、キャノンミュージアムの「キャノネットS」の表の説明文に「キヤノン初のレンズの自動設計技術によって誕生した、SE45mm F1.7(4群6枚構成レンズ)を採用したキヤノネットの発展型後継機種」と書いてあり、主な仕様の方には(5群6枚)と書いてあるのを疑問に思い、再び分解してレンズ構成図を描いてみました。

 やはり1965年発売のこの「キヤノネットQL17(初期型)」の主な仕様と同じ(5群6枚)が正解のようですね^^;

この構成図は一部想像で描いている箇所もあるので、参考程度にしておいて下さると嬉しいです。

 

②実際の「キヤノネットQL17(初期型)」のレンズ「SE 45mm F1.7」

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これをもう一度分解してレンズ構成を確認してみました。

 

③上がレンズ後群で、下がレンズ前群になります。

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左下のレンズ前群(後ろ)が貼り合わせレンズになっているので(5群6枚)ですね^^

レンズの順番はデタラメになっています(スミマセン💦)

 

 

④レンズ前群(後ろ)の貼り合わせレンズ

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これは気を付けないと3枚の貼り合わせみたいに見えてしまいますね^^;

良くここまで2枚目のガラスを削るなぁ~、と思いました。

 

⑤それではミラーレスカメラ「ニコン1 V1」で使ってみます

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1インチセンサーなのでレンズの画角中央をメインに使う事になりますが、これは7000万画素のフルサイズセンサーの1/7をトリミングしたような結果になります^^;

なのでレンズの中央画質の良し悪しが物凄く出易いんですよね^^;

だからこのカメラで使って画質の悪いレンズでもフルサイズ機で使うとアレ?いいじゃん!なんて事は良くあります^^;

 

 

⑥ここから2枚の画像以外は全て「絞り開放F1.7」で撮影しました(確か: 汗)

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因みにレンズ後群のコーティングがちょっと痛んでいます^^;

この時間に手ブレ補正の無いカメラで撮影するのはキツいですね~

でも明るいレンズのおかげで何とか撮れました。

 

⑦重機

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」

 

⑧落葉

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」開放 F1.7

 

⑨夕焼けをバックに木々のシルエット

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」

 

⑩某ショッピングセンターのエスカレーター

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 開放 F1.7

 

ガシャポン

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」開放 F1.7

 

⑫トラッキン

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 開放 F1.7

フロントガラスが汚かったので、ちょっとコントラスト低下してます^^;

 

⑬物撮り(プライズフィギュア) F1.7

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」開放 F1.7

 

⑭物撮り

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 F2.8

 

⑮物撮り F5.6

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 F5.6

 

⑯物撮り (前ボケ)

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 開放 F1.7

 

⑰物撮り F8.0

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 F8.0

 

⑱物撮り F16.0

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 F16.0

 

⑲物撮り  F4.0

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 「CANON LENS SE 45mm F1.7」+「NIKON NIKON1V1」 F4.0

物撮りに関してはレンズ設計の最短撮影距離0.8mよりかなり寄っているのであまり参考にならないかもしれません^^;

CANON LENS SE 45mm F1.7」の描写は開放ではちょっと柔らかく、少し絞ればなかなか良い画を出してくれると思いました。

 

55年前のキヤノン初のレンズの自動設計技術は、今まで機械式の計算機でやっていた膨大な計算を電子計算機で行うものだったらしいです。

当時はキヤノンも初の電子計算機「キヤノーラ130」(1964年10月発売¥395.000)を発売し、その技術をレンズ設計に採用していたようです。

(因みに天ぷら油はキャノーラでキヤノーラ130は「ヤ」が大きいです)

しかしキヤノーラ130は今の価格だと¥5.000.000以上になりますね^^;

 

 

 

◎以上、【「キヤノネットQL17(初期型)」のレンズ「SE 45mm F1.7」をミラーレスで使ってみました】でした!  (^^