チノン「CHINON 35FA SUPER AD」を分解修理しようと思ったけど… (遠い目)
◎とあるリサイクルショップのジャンクボックスにチノン「CHINON 35FA SUPER AD」が激安で転がっていたので、分解修理しようと買ってきたのですが…
続きは本編をご覧ください💦
①チノン「CHINON 35FA SUPER AD」 1983年発売 価格¥43.800
カメラ仕様: 35 mm EE compact Infrared Auto-Focus camera with auto film load, auto wind, auto rewind and built-in flash system.
レンズ: 35FA Super: 35mm F2.8, 4 elements in 3 groups.
ビューファインダー: Bright frame with AF frame, parallax marks, focus indicator (35FA Super only), under exposure warning/battery check indicator, and film advance indicator.
シャッター: Programmed electronic shutter (35FA Super/ EV 8~17: ASA100)
with automatic lock system at low voltage.
露出計: SPD Automatic exposure system
ISO/ASAレンジ: 35FA Super: 50 to 400 in 1/3 EV increment plus 1000.
フォーカシング: Infrared automatic focusing system with possible prefocus and AF resuming; cancelable.
撮影可能距離: 35FA Super: 1 M (3.3 ft) to infinity
最短AF距離警告: Built-in with flashing minimum AF distance mark (35FA Super only).
フィルムローディング: 35FA Super: automatically loads film and advance to the start position when the shutter release button is depressed after the camera back is closed. 35FA 11: Auto loading system by built-in motor.
フィルム巻き取り: Automatic power winder for single frame advance and continuous exposure.
フィルム巻き戻し: Automatic power rewinding when at end of roll of film.
とても個性的なデザインが一目でチノンと分かる感じです。
②レンズカバーを閉じた状態
縦の丸い二つがAF測距センサーで、左上の赤いランプはセルフタイマー作動ランプだと思われます。
この時点でフィルム室まで染み込んだ電池の液漏れを見て自分は修理をほぼ諦めました^^;
③更に裏蓋を開けてみると…
内部の基盤まで電池の液漏れが及んでおり、この時点で修理を完全に諦めました^^;
配線もこの時点で腐食により多数切断ですし…
④とりあえず分解の仕方など
グリップゴムを外すとネジが隠れているので緩めます。
⑤レンズカバーの爪を浮かせてカバーを更にずらすと隠れネジがあります
カバーを割らない様に慎重に作業していきます。
⑥フラッシュの説明シール裏にも隠しネジがあります
裏のカバーを外すとフラッシュ内部を外す事ができます。
⑦巻き上げスプールの奥にも隠しネジがあります
これで前面カバーを外す事ができると思います。
⑧ここまで来たら必ずする事
それはフラッシュの高電圧コンデンサーに溜まった電気を放電する事です。
ここを触って感電するとかなりダメージを受けますので、必ず100Ωくらいの抵抗などを使って放電しておくと安心です。
⑨このカメラで使えるのはレンズのみとなりました
「チノンレンズ35mm F2.8(3群4枚)」を取り外してミラーレスカメラで使ってみようと思います。
⑩ボロボロに腐食した電子基盤
もうこうなったらどうしようもないです。
今までの経験で、断線していない様に見えてもダメな事が多々ありましたから^^;
⑪基盤を外しただけで配線がポロポロ外れました
配線も内部まで腐食している可能性大です。
ゴミですね…
とにかく電池が派手に液漏れしているカメラは使えないと割り切る事が大事ですね^^;
⑫レンズボードも錆び錆び
当たり前ですが、メカもダメでした。
⑬バラバラに分解したチノン「CHINON 35FA SUPER AD」
本当に沢山の部品が使われているのが分かります。
カメラの仕組みの勉強にもなりました^^;
⑭ブライトフレーム・ファインダー
一応、パララックスフレーム、距離表示とフィルム送り&フォーカシングインジケーターLEDが付いています。
⑮取り外した「チノンレンズ35mm F2.8(3群4枚)」
おそらく「テッサータイプ」のレンズ構成だと思われます。
下位グレードの35FAⅡは3群3枚のトリプレットみたいですね。
次回はこのレンズをミラーレスカメラで使った作例を載せようと思います^^