トキナー「RMC 70-150mm f3.8」&交換式マウントTXをちょっと整備
◎とあるリサイクルショップにマウント不明のカビジャンクレンズがいつまでも売れずに残っていました…
マウントを見るとTXと書いてあります。
大きいマウントなので、大判カメラのレンズだろうなぁ~と思いつつ見たら値段が下げられていて¥330。
無理やり何かのマウントに付けて使ってみるかと買ってきてみました。
しかし帰って調べてみるとタムロンのアダプトールと同じ交換式TXマウントだと気づき、確かTXマウントのレンズは他にもあったと思って所蔵レンズを探してみるも行方不明(笑)
仕方ないので週末にハードオフを回ってトキナーのTXマウントのカビジャンクレンズをまた買ってきました。
でもそのTXマウントはどこかが固着して動かなかったんですよね💦
今回は簡単にそれらを分解修理した記事になっています。
わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、 わが道は、あなたがたの道とは異なっていると 主は言われる。 天が地よりも高いように、 わが道は、あなたがたの道よりも高く、 わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。
- ①RMC Tokina CLOSE FOCUSING ZOOM 70-150mm F3.8(TX mount)
- ⑥RMC Tokina CLOSE FOCUSING ZOOM 70-150mm F3.8(TX mount)の作例
①RMC Tokina CLOSE FOCUSING ZOOM 70-150mm F3.8(TX mount)
Optical design: 12 elements in 9 groups Focallength 70-150mm Max. aperture f/3.8 Min. aperture f/22 Blades 6 Min. Focus 1.5m(0.42m) Filter Ø 52mm Weight 400g 1970-80's. Zoom lens Focusing Manual Focus (MF)
当時の他社の75-150mmにはCLOSE FOCUSINGが無いので、このレンズはその点がメリットだと思いました。
②マウント交換式のTXマウント
組む時はマウントによって絞り位置の調整が必要になるみたいです。
このTXマウントはOMでした。
③このTXマウントは動かないので修理します
やはり絞り連動の可動部がグリスの経年劣化によって固着していました。
分解したらベアリングの部品がポロポロ落ちてくるので注意が必要です💦
組む時はリングナットを締めこんで1/4回転くらい戻すと適度なクリアランスとなって軽快に動きます。
組む時はグリスだと動きが悪くなるので、機械油を筆で薄く塗る程度にしておきました。
このマウントは絞り確認ボタンが中の連動レバーを上手く押さないので、当たる部分を段付き加工して修理しました。
④後群レンズの清掃
中に入っているレンズの向きが非常に分かりにくいので、レンズを外す時は必ずマーキングします。
外側のレンズはハメゴロシなのでそのままの状態でレンズを清掃します。
レンズが曇っていたので酸化セリウムで曇りがちょっとだけ取れる程度に研磨しています。
⑤前群レンズ側の清掃
前群、2群、3群とレンズを外して清掃し、また組み立てます。
レンズの向きが分からなくなったらこのサイトを参考にして下さい。
⑥RMC Tokina CLOSE FOCUSING ZOOM 70-150mm F3.8(TX mount)の作例
使用カメラはキャノンのEOS KISSx3になります。 75mm f8.0
⑦CLOSE FOCUSING 最短撮影距離
70mm f3.8 クローズドフォーカス
⑧広角端 70mm 景色
f8.0
⑨望遠端 150mm 景色
f8.0
⑩夕景
70mm f11.0 逆光テスト
⑪電線
150mm f3.8開放
⑫プライズフィギュア 物撮り
150mm f11.0 最短撮影距離1.5m
◎75-150mmのこのクラスは2倍ズームという事もあって各社良い写りをすると思いました。
このレンズは各社にないクローズドフォーカスがあるので接写が出来る事と、広角端が70mmとちょっと広いのが利点です。