トキナー 「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」分解・清掃・作例・フィギュア撮影
◎今回はとあるリサイクルショップで買ってきたトキナー 「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF) ミノルタAマウント」を分解・清掃し、作例撮影とフィギュア撮影をしてみました^^
値段は前後キャップと保護フィルターが付いて何と¥110。
光学系はとても綺麗でしたが、分解しないとこのブログのネタにならないので、興味本位で分解・清掃しました。
1990年代はこうしたズーム全盛の時代で、廉価版のズームレンズは安かろう悪かろうの製品が少なからずあったような気がします。
タムロンだと「AF 28-80mm F/3.5-5.6 Aspherical」シリーズ、シグマだと「SIGMA UC ZOOM 28-70mm F3.5-4.5」シリーズ、コシナだと「COSINA AF 28-70mm MACRO F3.5-4.5」だけどほとんど見かけませんね^^;
中古市場を見ても圧倒的にシグマとタムロン、トキナで、シグマはZEN仕上げベトベトとキャノンデジエラーでゴロゴロしています(汗)
でもこの中で写りはシグマが割といいと思っています。
①今回のアイキャッチ画像
「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」で撮影した挿げ替え「バンプレスト うる星やつら Q posket-LUM- 」です^^;
使用カメラは「ニコン1 V1」。
②「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF) ミノルタAマウント」
1994年発売 当時の価格は¥25.000 フィルター径:58mm 重量: 266g
レンズ構成: 8群8枚 2群ズーム 絞り羽根枚数:8枚 最短撮影距離: 0.6m
最大撮影倍率: 1:5.3
この後発売された「EMZ280AF II」はズームリングの幅が広くなったのが良いのですが、フォーカスリングはフィルター枠と同じ場所になって幅も狭くなったのでMF的には良くないですね^^;
③「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」の分解・清掃
前群ユニットは「吸盤オープナー」などで反時計回りに回せば外す事ができますが、このユニットのレンズは「ハメゴロシ」になっており、分解不可でした…
どうしても清掃したい場合は溶かして固定しているプラをデザインナイフなどで削り落としてレンズを取り外すしかありません^^;
幸いこのレンズは綺麗だったので外回りを清掃して終了としました。
④絞り羽根は8枚と豪華!
MF時代のレンズと違い、このAFレンズは全くグリスを使っていないので、絞り羽根にグリスが染み込むトラブルはありそうにありません。
⑤後群ユニットは調整されています!!!
この部分はバックフォーカスなどが調整されているので、外す前に位置マーキングをし、何回転で外れるかメモする必要があります!
簡単なのはマーキング位置から締めこんで止まる位置までの角度をマーキングしておくのが良いかもしれません。
外す時は板バネとワッシャーが入っているので気をつけて下さい。
⑥これが板バネとワッシャー
これが入っているレンズは後群が必ず調整されていますので、緩めようとして「あっ、緩いじゃん」と思ったらすぐ元の位置に戻してマーキングしてから外して下さい。
この後群は分解可能ですが、全てのレンズとスペーサーがドドっと出てくるので、レンズサッカーなどで1枚ずつ向きをマーキングしながら取り出すのが大事になります。
レンズとスペーサーの向きは必ず厳守して下さい。
レンズに向きが無さそうでも必ず向きがありますし、スペーサーも高確率で向きがあり、また当たりの問題もありますので必ず厳守して下さい。
レンズの清掃が終了したら組み立てて完成です。
⑦「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」の作例
広角端28mm f8.0
使用カメラは「ニコン1 V1」なので、画角の中央を使う事になります^^;
フルサイズで使うと周辺減光が大きいみたいですね。
⑧テレ端80mm f8.0
割と良く写る感じです^^
⑨広角端28mm 開放f3.5
⑩広角端28mm 開放f3.5
開放だとちょっとコントラストが低い感じです。
⑪テレ端80mm 開放f5.6
テレ端80mmの開放はコントラスト、シャープネスがちょっと落ちます。
⑫夕景 広角端28mm f3.5開放
開放だと右下の街路灯を見ても色収差が大きく出ています。
1~2段絞れば改善されます。
⑬夜景 広角端28mm f3.5開放
やはり周辺の収差は大きそうですね^^;
⑭間接照明
テレ端80mm 開放f5.6
⑮物撮り 「バンプレスト キューポスケット ラム」簡単レビュー
「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」は被写体が歪むので広角域は使わず、望遠域を主に使いました。
絞りはf8.0固定。
「バンプレスト うる星やつら Q posket-LUM- 」と「フレッシュプリキュア! Q posket-Cure Pine-」のボディを合体すげ替えしています^^;
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最短撮影距離が0.6mで割と寄れます。
埃をブロアで飛ばすのを忘れました…orz
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開放だとちょっと眠い画像になりますが、絞れば物撮りも割とイケる感じでした。
なのでこのレンズはボケを生かした撮影はちょっと厳しいですね^^;
◎以上、【トキナー 「Tokina AF28-80mm f3.5-5.6 (EMZ280AF)」分解・清掃・作例・フィギュア撮影】でした! (^^