「キヤノンデミEE28」のレンズ「SH 28mm F2.8」は4群5枚?
◎リサイクルショップのジャンク棚に¥330の「キャノンデミEE28」が置いてあったので、レンズをミラーレスに付けて遊ぼうと買ってきました^^
そしてファインダーの清掃や割れたファインダー前面ガラスをカットし、レンズを取り外して分解・清掃してみたら…
レンズが4群出てきて??
キャノンミュージアムやいろんなブログ記事を読んでみると「キャノンデミEE28」のレンズ「CANON LENS SH 28mm F2.8」のレンズ構成は「3群5枚」と書いてあるんですよね^^;
ひょっとしたら途中で仕様変更された可能性はありますが…
とりあえずご覧下さい。
①「キャノンデミEE28」のレンズ「CANON LENS SH 28mm F2.8」分解写真
こんな感じで4群出てきました^^;
③のレンズが貼り合わせと言うのはあり得ないと思いますし…
レンズが金属枠から取り外せない為に、④が貼り合わせなのかイマイチ不明ですが、想像でレンズ構成図を描いてみました。
②「CANON LENS SH 28mm F2.8」が4群5枚ならこんな感じ?
テッサータイプのレンズ構成がベースになるんでしょうか…^^;
③「CANON LENS SH 28mm F2.8」が4群4枚ならこんな感じ?
何だかエルノスターみたいな^^;
広角レンズだからテッサータイプのレンズ構成が正しいと思うのですが…
④「CANON LENS SH 28mm F2.8」の作例
使用カメラは1インチセンサーの「ニコン1 V1」で、ハーフサイズのレンズにまずまずマッチングします。
あと絞りは全て開放F2.8で、フィギュア撮影以外はレンズ清掃前の写真の為、ややソフトな画像になっています。
⑤近距離撮影のボケ
⑥明暗の大きい場所での撮影
⑦物撮り(ミニカーとカービィ)
後ボケ
⑧物撮り(ミニカーとカービィ)
前ボケ
⑨フィギュア撮影 (プライズフィギュア)
ちょっとハイアングル過ぎました^^;
広角レンズでフィギュアをハイアングル撮影するのはタブーなんですが、ニコン1で使うと60mmくらいになるのでOKかと(苦笑)
⑩懲りずにハイアングル
⑪やっぱりこの距離で開放は厳しいです(笑)
開放でもピントの合っている範囲はなかなかシャープです。
⑫それにも懲りず最後の1枚!
使ってみた感じ、ハーフサイズ用のレンズは被写界深度がちょっと浅い感じですね。
以前使ったオリンパス35ECのレンズ「42mm F2.8」だと開放でも割と被写界深度が深かったような…(フルサイズ用なので当たり前ですが💦)
⑬「キャノンデミEE28」
1967年4月発売 当時の価格は¥11.300
今見てもオシャレなデザインなデミ。
キャノンミュージアムによりますと「キヤノンデミEE 28は、第1号機のデミや、レンズ交換式デミCの標準レンズに使用されていたSH28mm F2.8(3群5枚構成)を採用。測光露出はセレン光電池使用によるプログラム式EE、中距離の3m位置にフォーカシングリングを合わせると、パンフォーカス(被写界深度 内)になるゾーンマークが付いて…」と書いてありました。
しかしながらフィルム価格の下落によりフィルムが倍使えるハーフサイズカメラのメリットは次第に薄れ、これがデミ最後の機種となったそうです。
この写真は久しぶりに引き伸ばしレンズ「E-Lucky Fujimoto Anastigmat 1:3.5 F=50mm」で撮りましたが、3エレメントのトリプレットでも良く写りますね^^
⑭割れたファインダー前面ガラスのカット
どうやってカットするかとても悩みましたが、良く考えたらダイヤモンド粉を含んだミニグラインダーがあったので簡単にカットできました。
でも一部のガラスが回収できてなくて、足に刺さりましたけど(苦笑)
⑮ピクトグラフ付きゾーンフォーカス
今回は最短撮影距離にセットしてフォーカスリングを外し、マーキングをしてレンズを取り出しました。
しかしヘリコイドって僅かに変形しただけで入らなくなっちゃうものなんですね…
カメラの整備ってちょっとしたトラブルが多大な時間の損失を生むものだと痛感しました(笑)
⑯CANON LENS SH 28mm F2.8
この頃のレンズって他機種に使いまわす事が多かったので丁重に作られていますね~
90年代の廉価版ズームレンズの質の低さには時折がっくりするので余計にそう思いました^^;
◎以上、【「キヤノンデミEE28」のレンズ「SH 28mm F2.8」は4群5枚?】でした^^