オリンパス「オートアイ」の「D-Zuiko 4.5cm F2.8」をミラーレスで!
◎とあるリサイクルショップに「オリンパス・オートアイ」の後期型?がジャンクボックスの中に転がっていました。
見るからにボロボロで巻上チャージ出来ず、シャッターボタン降りず、露出計のセレンは全く反応がありません。
こうした時は「安かったら買おう」と思って価格を見たら¥330。
そのままレジに運んでいました(笑)
①オリンパス「オートアイ」(整備中)
1960(昭和35)年4月発売 当時の価格は¥21.500 重さは650g
レンズ「D.zuiko 4.5cm f2.8」3群4枚テッサータイプ 絞り羽根枚数2枚
シャッターはコパルSVでB・1~1/500 ファインダーは採光式ブライトフレーム
露出はシャッタースピード優先EE
当時としては画期的な世界初の「シャッタースピード優先EE」だったのですが、一年後にf1.9の明るいレンズを搭載し、尚且つ低価格な「キャノネット」の後塵を拝したのは有名な話みたいです。
軍艦部のカバーを開けてセレンをチェックするも発電ゼロ…
セレンの代わりにシリコン太陽電池を付けると特性がピーキーなんですよね^^;
でも何とか調整しようと思っています。
②コパルSVの機械式シャッターは内部破壊していました
大きなチャージバネの爪が付いた軸部分が取れていて、シャッターを動かすリングの爪も大きく変形、シャッターの羽根1枚も曲がっていました^^;
しかも整備中にシャッター羽根の軸のネジが折れてしまいました…orz
直せるか微妙な感じに。
③絞り羽根はPEN系と似たような2枚構成
正直、ここはシンプル過ぎてちょっと驚きました…
これだと綺麗なボケはちょっと期待できないかもしれません^^;
④修理するのは一旦諦めて、レンズをミラーレスの「ニコン1 V1」に取り付け!
レンズ前玉に拭き傷が多く、コントラスト低下は避けられないと思います^^;
絞りは「爪楊枝」を挟んで調整するしかなかったので、設定した値で固定となります。
⑤川で遊ぶ子供達
出掛けたのが遅かったので、絞りはおおよそf3.5固定で撮影しています。
⑥橋の欄干
f3.5
⑦川沿いの景色
流石に景色をf3.5ではちょっとキツかったです^^;
⑧雑草
f3.5くらい
前玉に拭き傷が多いので、空にレンズを向けるとコントラスト低下は避けられませんでした。
⑨マーガレットコスモス?
f3.5 秋も深まってきました。
⑩川の夕焼け
f3.5 人々が足早に帰っていきます。
⑪高速道路の工事現場
f3.5 都会だと高架を作ったり、トンネルを掘ったりと大変そうです。
⑫とある自動車ディーラー
f3.5 これから電気自動車にスイッチしていくと、ガソリン車の税金が上げられそうで怖いです。
⑬とある呑み屋さん
f3.5 雨が降ってきて、車の窓の雨粒が絞りの形に。
⑭やっぱりボケは菱形になります
何だか煌びやかな感じですね^^
このカメラで夜景を撮る人はいないと思いますが…
⑮ブツ撮り (ディフォルメフィギュア) 絞り開放f2.8
f2.8開放でレンズの設計距離より近づくとこんな感じに。
(設計上の最短撮影距離は1.0m)
ピント合わせが前玉回転式の限界なんでしょうね^^;
⑯ブツ撮り (ディフォルメフィギュア) f7.1くらい
絞ればここまで解像しますが、レンズ前玉の傷が無ければコントラストはもう少し上がると思われます。
60年前のレンズでも状態が良ければまだまだイケそうな感じでした^^
◎以上、【オリンパス「オートアイ」の「D-Zuiko 4.5cm F2.8」をミラーレスで!】でした! (^^