栗林写真工業「Petri C.C. auto 55mm F1.8」ちょっと整備、ちょっと作例
◎以前は良くハードオフのジャンクコーナーにある定番のレンズでしたが、時が経つにつれてあまり見かけなくなってきました。
でもやっぱりハードオフへ行くとたまにあるんですよね、これが…
しかもカビジャンクだと大抵1コインで買えてしまいます。
ペトリのレンズやカメラなど当時は低価格路線で割と売れたんでしょうね^^;
(一部商品は除きます)
今回はそんな栗林写真工業の「Petri C.C. auto 55mm F1.8」をちょっと整備、ちょっと作例編になります。
☆今日の聖句 ローマ人への手紙 3:23-24 (口語訳)
すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており、 彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである。
①栗林写真工業「Petri C.C. auto 55mm F1.8」
このペトリの「Petri C.C. auto 55mm F1.8」単焦点レンズは長く作られた為にバリエーションが多く、調べた感じでは後期型の初期タイプに感じました。
そんな栗林写真工業も電子化の波に乗り遅れた為に売り上げ低迷、そして厳しい労働環境が祟って労働争議によるサボタージュ等によって生産ラインも遅滞し1977年10月に倒産。
1967年頃発売? レンズ構成: 4群6枚(ダブルガウスタイプ) 絞り羽根枚数: 6枚
マニュアルフォーカスレンズ マウント: ペトリ独自のブリーチロックマウント
最短撮影距離: 0.6m フィルター径: 52mm 重さ: 209g 外寸: 52x62mm
②「Petri C.C. auto 55mm F1.8」をちょっと整備
このレンズはレンズユニットを外した方が整備し易いので、マウント、絞り制御リングなどを外し、前のロックリングを外してレンズユニットごと取り外します。
後群レンズを外します。
前群レンズはどうやら調整されているらしく(ロットによる製造ミスの可能性もあります)、ねじ止め剤で強力に固定されているので、位置マーキングをしてから溶剤などで柔らかくして緩めます。
ネジ止め剤を溶かすには「ガスケットリムーバー」がいいらしいですが、¥3.000以上と高価なのでシンナーをじっくり染み込ますしか方法はありません。
一番安くて簡単なのは高熱を加える事らしいですが、ヒートガンでもキツイかもしれません💦
③レンズ清掃と絞り羽根の清掃
各レンズを取り外して清掃して組み立てますが、レンズの向きだけは間違えない様にします。
絞り羽根と躍動部は奇麗にしておくと、絞りの動きがとても軽やかになるのでおススメです。
どんなレンズでも古くなるとグリスの基油が分離してあちこちに染み込み始める確率が非常に高いです。
特に保存状態の悪いレンズはグリスの劣化が顕著になります。
詳しい分解記事はコチラになります
④栗林写真工業「Petri C.C. auto 55mm F1.8」の作例
使用カメラは1インチセンサーミラーレスのニコン1なので、ペトリ独自のボケはあまり期待しないで下さい💦
この「Petri C.C. auto 55mm F1.8」のボケってミラーレンズにちょっと近い物があると思いました。
風景はF8で撮影しています。
⑤いきなり大雨になりました💦
最近の天気って本当に変わりやすいですよね…
⑥雨が止みました
雲から出る太陽の薄明光線が安堵感を与えてくれます。
⑦雨上がりの静寂
晴れの日と違って、とても静寂を感じる瞬間でもあります。
少しずつ小鳥の鳴き声が響き始めました。
⑧雨の雫が…
奇麗に雨の雫を弾いている草を探しましたが、結局見つかりませんでした💦
⑨ピラサンカかな?
f1.8開放
⑩開き始めているものもありました
やっぱり小さいセンサーだとあのペトリ独自のボケは出しにくいですね^^;
⑪ススキじゃなくてオギかな?
雨粒が付いてキラキラと奇麗でしたが、やっぱり日陰だと分かりにくいですねぇ^^;
⑫笹
天気が悪いなりの写真でした^^;
◎以上、【栗林写真工業「Petri C.C. auto 55mm F1.8」ちょっと整備、ちょっと作例】でした!