「Chinon 806 SM direct sound」の「CHINON REFLEX ZOOM LENS 7.5-60mm F1.7」
◎今回はチノンのズームレンズを激安で使えないかと1976年頃に発売された8mmビデオカメラ「Chinon 806 SM direct sound」のジャンクをいつものリサイクルショップで買ってきました。
もちろんこれに付いているチノンのズームレンズ「CHINON REFLEX ZOOM LENS 7.5-60mm F1.7」が目的なんですが、無理を承知でと言う事で…💦
☆今日の聖句 ヨハネによる福音書 14:6 (口語訳)
イエスは彼に言われた、「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。
①ジャンク品「Chinon 806 SM direct sound」
ジャンクの価格は¥330。
凄く大きく、そして重いです。
一応、分解する前に電池を入れて動かしてみましたが、シャッターの連写音と単写はできるのですが、フィルムを送る部分や電動ズームは回転しませんでした。
あっ…、もちろんレンズはカビカビです💦
②分解して中の凝縮具合にびっくり
とにかくいろんな物が沢山詰まっている印象でした。
絶縁用のシールやスポンジは劣化して粉々、プーリーのベルトは灰みたいになっていました^^;
③自動露出機構
昔のカメラらしいCDSとコイルによる絞り制御となっていました。
右上はおそらく単写用のコイルと思われます。
④ロータリーシャッター
電子ガバナモーターによって制御されていました。
⑤レンズ後端にあるプリズム
プリズムによって測光用のCDSとファインダーへの光路が分けられています。
可動イエローフィルターも付いていました。
⑥電子ガバナモーター
回転数はモーター後ろのマグネットとコイルで検出し、回路からフィードバックして回転数を制御しているみたいでした。
メーカーは東京マイクロモーターで、会社創業が1974年です。
このモーターの製造日は1976年5月20日なので、初採用に近いですね^^
⑦バラバラの図
更に部品が箱一杯ありますが^^;
⑧電子回路だけでこれだけあります
モーターの制御と録音用の回路がメインですが、当時の人は良くこれだけの配線をハンダ付したものだと思いました💦
⑨プリズムと露出制御部
ダイキャストパーツがふんだんに使われていて、今となっては贅沢な作り。
露出計の軸は細かく調整されていて、とても軽やかに動きました。
⑩プリズム
縦がファインダーのプリズム、横が露出計用のCDS。
右は可動NDフィルター。
⑪ファインダーはかなりの経路を介するので暗めです。
プリズムによって2回反転、そして5枚のレンズを通ってました。
⑫録音用の回路
調べたら東芝製のプリアンプICでした。
当時としては画期的な回路だったと思います。
⑬やっぱりレンズだけを使うのは大きな問題が…
ズームレンズの前群と後群が分離していて、しかもフリズムと絞りが入る為に隙間も大きく、バックフォーカスがとても短い…
ミラーレスカメラで使うのはかなり厳しそう^^;
⑭この後群レンズを分解して分かった事
何と後群レンズはトリプレット構成に補正レンズを組み合わせたものでした。
なので、後群レンズ単体で写真を撮る事ができました。
…と言う事は、前群をデジカメにくっつければそのまま使える事になります。
⑮とりあえずこの前群と後群を組み合わせて撮影
8mm用なのでかなりケラレますが、一枚だけ部品の山を撮影してみました。
◎今回は疲れたのでここまでになります^^;
以上、【「Chinon 806 SM direct sound」の「CHINON REFLEX ZOOM LENS 7.5-60mm F1.7」】でした!