「CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」は落としたりぶつけるとここが壊れます☆
◎とあるリサイクルショップに落としたか、ぶつけたかした「CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」がジャンクボックスに転がっているのを発見。
フォーカスリングは動くけど、ズームリングが動きませんでした…
カメラEOS-KISSx3に付けて見ると一応撮影もできてオートフォーカスも機能します。
今回は折れた部分の修理だけをしたのですが、何とすぐに中のフレキシブルケーブルが断線して使えなくなり、二度目の分解修理をしました^^;
もし分解するのなら、フレキシブルケーブルもついでに交換しておいた方が無難です。
①アイキャッチ画像
これは修理後の 「CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」で撮影したものです。
②それでは分解していきます!
まず銘板をプラスチックのヘラなどで剥がします。
銘板や前枠が凹んでいるのは前のオーナーさんが落とした傷みたいですね^^;
そして前玉の位置をマーキングしたら、3本のネジを外して前玉を取り外します。
(ここは無限遠調整になっています)
③次はマウント部分を分解していきます
マウントを外すと、手ブレ補正ジャイロセンサーの配線がありますので外します。
ただ引き抜くだけでOKです。
あとスペーサーの入っている位置と枚数を確認しておきます。
④基盤を外しAFモーターも外します
基盤を外す時は フレキシブルケーブルを切らない様に注意しないといけません。
配線の位置は決まっているので間違える事はないと思います。
そしてAFモーターを外し、鏡筒の横から見えるネジも外していきます。
そしたら何やら折れたパーツが3つコロコロと出てきました…
(画像右下)
⑤どんどん分解していきます!
分解する時はターンごとに写真を撮るか、動画を撮っておくと、後から組み立てる時に後悔しないと思います^^;
電子接点は見えた時点で外しておけば、まず破壊する事は無いと思います。
詳しい分解方法はトップのリンクを参照して頂けると嬉しいです^^
⑥このレンズで激しい衝撃を加えると壊れる場所
このズーミング機構のカムが折れてしまう様です。
三ケ所ありますので、もし折れた部品が見つからなかったら自作する必要があります^^;
⑦プラスチック専用の強力接着剤で固定します。
接着剤が乾燥したら、はみ出した接着剤とパーツの頭をちょっと削っておきます。
これが割と大事で、これをやらないとズームリングがとても重くなってしまいます。
この時にフレキシブルケーブルも交換しておくと長く使う事ができますよ～～!!
⑧そして組み立てていきます
逆の手順で組み立てていけば良いですが、電子接点とフレキシブルケーブルの破壊だけは気を付けて下さい。
⑨ここまで組めたら動作確認をします
ズームリング＆フォーカスリングがスムーズに動くか、最後まで回りきるかをチェックします。
良かったらマウントと前玉などを組み立てて完成です!
⑩カメラに取り付けて最終チェック!
ズームリング、フォーカスリングの動き、オートフォーカスの動作、手ブレ補正の効き具合、写してエラーが出ないかチェックします。
もし露出が明るかったり、暗い場合は電子接点の位置がズレている可能性があります。
撮影した後の距離情報もソフトなどでチェックしておけば完璧です^^
⑪「CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」作例 (物撮り)
使用カメラはキャノン「EOS KISSx3」です。
f5.6 1/500 30mm
被写体は「メディコム・トイ PACS NO.19 ドラえもん 未来デパート ころばし屋」
⑫46mm f13.0 1/80
被写体は「バンプレスト Q posket ストリートファイターシリーズ 春麗 レアカラー」
⑬55mm f9.0 1/100 ISO400
このレンズはかなり寄れますが、これだけ寄るとf9.0では被写界深度がとても足りません^^;
⑭44mm f9.0 1/80 ISO200
ちょっと古い廉価版のズームレンズですが、良く写りますね^^;
2400万画素対応のレンズだともっと良く写るので驚きます。
分解・修理はかなりのリスクが伴いますので、自信が無ければプロに依頼する事をお勧め致します^^;
◎以上、【「CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」は落としたりぶつけるとここが壊れます☆】でした!
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