オールドレンズ「CANON FD 50mm 1:1.8 S.C.」をRepair&Example !!
◎今回はとあるリサイクルショップのジャンクコーナーに転がっていた「CANON FD 50mm 1:1.8 S.C.」を整備して作例を載せた記事になっています。
しかしジャンクはジャンクでもショーケースに入っているレンズとジャンクボックスに転がっているレンズの値段の違いと言ったら…
もちろんこれはジャンクボックスですが(笑)
価格は¥550で、外装は汚くヘリコイドはカチカチ、レンズはカビだらけ、おまけに絞りは油が滲んで動かないというヘビー級のクランケです💦
☆今日の聖句 ヨハネによる福音書 15:13 口語訳
人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。
①キャノン 「CANON FD 50mm 1:1.8 S.C.」
発売日: 1973年(昭和48年)3月 発売当時の価格は16,500円
レンズ構成: 4群6枚 絞り羽根枚数: 6 最小絞り: 16
最短撮影距離: 0.6m 最大撮影倍率: 0.103倍 フィルター径: 55mm
最大径x長さ: 64 x 44.5mm 質 量: 255g
この後、1976年に発売された「FD50mm F1.8 S.C. (II)」は価格が¥4.500値上がったのに、絞り羽根枚数は5枚に減り、全長は6mm小型化、プラスチックの多用で55gもダイエットされました。
買うなら重いけどⅠ型の方が良さそうな感じです。
②それでは簡単にRepairしていきます
レンズの清掃だけなら銘板を外し、前群ユニットを吸盤オープナーなどで外せばいいのですが…
残酷な事にこのレンズの前群レンズはハメゴロシでした💦
幸い、ユニット内にカビが無かったので助かりましたが、もし中にカビがあったら固定枠を削ってレンズを取り出さないといけませんorz
後群レンズは固定リングを外せばレンズを取り出して清掃できます。
③絞りの清掃は簡単
見える3個のネジを外せば簡単に絞りユニットを取り外す事ができます。
もちろんマウントを外し、絞り連動系のレバーなどがどこに入っているか確認する必要があります。
自分は絞り羽根1枚1枚をエタノールで奇麗にしましたが、面倒な時はホワイトガソリンなどにユニットごと浸け、絞りを動かしてジャボジャボすれば良いと思います。
④マウントの組付けはコツがあります
①まず左下の小さなピンとバネを入れ、ここが入る穴を基準に組み付けると良いです。
②絞りリングはf16にし、下の丸印のカムはこの位置にある事を確認します。
③そしてマウントの長いピンはロック側にして各レバーを図の位置に入れて①の小さなピンを穴に入れてネジを取り付ければOKです。
今回はヘリコイドグリス交換の様子はスルーしました^^; スミマセン。
⑤「CANON FD 50mm 1:1.8 S.C.」の作例
使用カメラはフルサイズミラーレスカメラのソニーα7で、今回は全ての画像をモノクロとしました。
⑥窓に写る影
この時期は自然が豊かになって良いのですが、雑草も元気で…💦
⑦公園の木々
運動不足のウォーキングに最適な場所です。
⑧公園の水遊び場
最近は子供たちが外で遊ばなくなって、体力的に大丈夫なのかなぁ~、なんて思ってしまいます。
⑨噴水
暑い日はオアシスに感じます。
⑩葉
緑が映える季節。
⑪木漏れ日
フレアやゴーストはそれなりに出ますが、意図的に入れても画像として残りませんでした^^;
⑫口径食もそれなり(ビネッティング)
前玉が小さいので派手に出る感じです。
⑬いい天気です
これから気温が20°も上がると思うと気が重たいですね(笑)
⑭花を真上から撮影
背景との距離が近いので、ちょっと五月蠅いボケになってしまいました。
⑮ちょっとグルグルボケかな
何となくFL50mmの写りに近いかもしれません。
でも気軽に単焦点レンズを楽しむにはとてもいいレンズだと思います^^
◎以上、【オールドレンズ「CANON FD 50mm 1:1.8 S.C.」をRepair&Example !!】でした!