キャノネット・Jr・QL17(初期モデル)やHEXANON 57mm F1.4の整備画像(ただそれだけ)
◎ちょっと忙しい日が続いているものですから、過去に軽く整備したキャノネット・キャノネットJr・キャノネットQL17(初期モデル)やコニカ HEXANON 57mm F1.4の整備画像を載せてうんちく言う記事にしています^^;
しかしコロナウイルスの猛威が続いていますよね…
とても都心へ出掛ける気分にならず、部屋に籠る生活が続いてすっかり運動不足になってしまいました(汗)
①初代キャノネット 1961年
…と言ってもファインダーに絞り値の出る後期型ですが。
1961年の発売から2年半で100万台を売っただけに、リサイクルショップのジャンクボックスではとても良く見かけます。
個人的には戦後16年でそれだけ大量生産できたキヤノンの能力も凄いと思いました。
分解してみると、大量生産を前提とした設計にも頷けますが、あまりにコストパフォーマンス良く、太刀打ちできない当時の小さなカメラメーカーはほとんど倒産してしまった経緯があります。
因みにこの画像を見て「あの部品が取れるのは良くある事」だと思った人は通です^^;
答えはミラーが剥がれて取れていたんですよね。
②露出計部分
セレンが生きていたので今でも元気に動きました。
この方式は振動に弱いのと、低照度では使えない為に次第に光センサー(cds)を使った電池式に変わっていきました。
③ファインダー部
保管状態の良いカメラでもファインダーの中って割と汚れているものですね~
隙間が多いから仕方ないと思いますが、酷い物だと虫が死んでました(汗)
④キャノネット・ジュニア 1963年 自動プログラム式EE
このカメラってフロントの長いガラスが割れている個体をたまに見かけますが、ちょっとガラスが長すぎる気がします^^;
あと「スプロケット歯による巻き上げではなく、スプロケットレスによるスプール巻き上げ方式とした」とある通りの構造にちょっと驚きました。
因みにこのカメラはフィルムを入れないとシャッターが切れませんので注意が必要です。
(フィルムが無い時は中の中央にあるスプロケットを回すと切れます)
⑤ハーフミラーが最初からボロボロ
仕方ないので全部蒸着を剥がし、スマホ画面用のハーフミラーを貼っておきました。
セレンは弱っているので、抵抗で調整できたらな~~と思っています^^;
⑥以前分解したキャノネットQL17 1965年
最初は「キャノネットS」と思っていたんですが、キヤノンロゴの下に小さく「Quick Loading」書かれている最初期型と判明。
⑦最初は直そうと思っていたんですけどね…
中の軸と言う軸が錆で固着OUT!!
これもファインダー内のミラーが接着剤の劣化で外れていました。
⑧当時のカメラはファインダー内の針が鬼門
あまりに細い針が使われているので、曲げても気付かない事があります^^;
特にオリンパスECだったか忘れましたが、組んでからペシャンコにしたのを気づいた事も… (苦笑)
⑨巻き戻しレバーの仕組みによっては面倒な事も…
このカメラはクリックボールが入っているのに気づかず、必死で床に落ちたボールを探しました(笑)
あとカメラによっては分解する順番を間違えると裏蓋を開けられなくなったりします (苦笑)
⑩単焦点レンズ
ズームレンズを分解清掃した後だと単焦点レンズはシンプルで気軽ですが…
⑪HEXANON 57mm F1.4
あまり手に入らないレンズだと分解清掃に神経を使うので疲れます。
特にf1.2のレンズをやる時はとても疲れました^^;
でも綺麗になったレンズで写真を撮る時がやっぱり一番良いものですね~~
◎以上、【キャノネット・Jr・QL17(初期モデル)やHEXANON 57mm F1.4の整備画像(ただそれだけ)】でした! (^^