ポケットフジカ350フラッシュ (POCKET FUJICA 350 FLASH)のレンズ(FUJINON WIDE 20mm)を使ってみました①
◎とあるリサイクルショップのジャンクボックスにポケットフジカ350フラッシュ (POCKET FUJICA 350 FLASH)が転がっていました。
正直、全く興味が無かったので一度戻したのですが、その日はジャンクショップ巡りも大した収穫も無く、また価格も¥330なので買ってきてみました。
そしてフィルム室からレンズの取り付け状態を確認した所、レンズがユニットごと外れる事に気づき、110フィルムレンズに良くマッチングするニコンワンで使ってみる事にしました。
①ポケットフジカ350フラッシュ (POCKET FUJICA 350 FLASH)
1978年3月発売 当時の価格は¥16.170
レンズ: フジノンワイドF5.6 焦点距離:20mmパンフォーカス レンズ構成:3群4枚
ファインダー: アルバダ式ブライトフレームファインダー(パララックス補正マーク付)
ピント合わせ: 不要(1m~∞) シャッター:メカニカル式1/100、1/400秒
露光調整: 不要(フィルム感度とストロボオンに応じてシャータースピードと絞りが自動調整)
外寸: 110x38x57mm 重さ:180g フラッシュ内蔵ガイドナンバー14
フィルム送り: 背面ノブ巻き上げ式
②POCKET FUJICA 350 FLASHの分解手順
まずファインダー覗き窓の右にあるネジを外し、ファインダーを前から引き抜きます。
(セロテープはファインダーを清掃した為です: 汗)
③ストラップ取付側にあるイモネジを緩めます
頭がちょっと出るくらいまで緩めればOKです。
④そして上部を開きます
この時にシャッターボタンとボタン枠が外れるので取っておきます。
⑤下部は溝で引っ掛かっているだけなので、上に持ち上げる感じで外します。
ちょっと手こずりますが、少しずつ下から押していけば外れると思います。
左下の黒い大きなコンデンサーは高電圧が蓄電されている事がありますので、できれば抵抗などをつないで放電しておくと安全です。
⑥メカボードの取り外し
3カ所あるネジを外し、フラッシュを持ち上げながらメカボードを手前に外します。
この時に電池室の横にある「フィルム感度を判別するピン」が脱落するので保管しておきます。
⑦レンズに付いているパンフォーカス用F5.6の絞りプレートを外します
ドライヤーで温めると接着剤が柔らかくなって剥がし易くなります。
⑧これがFUJINON WIDE 20mm F4
戻す時の為にまず位置マーキングとノギスで奥行きを測っておきます。
これを後ろからカニ目ツールなどで外しますが、ネジ止め剤が塗ってあるのでエタノールで柔らかくしてから外すと良いです。
自分はカニ目ツールが裏蓋に当たるので、裏蓋はピンを外して取り外しました。
⑨取り外した「FUJINON WIDE 20mm F4」
レンズの写真は後玉なので分かりにくいですが、この絞りプレートを付けた状態でカタログスペックがF5.6なので、見た感じ絞りプレート が無い状態はF4と思われます。
(ポケットフジカ450、550ゾーンフォーカスの開放値はF4、350はパンフォーカスなのでF5.6の絞りプレート付)
フラッシュが閉じた状態だともう1枚の絞りプレートが降りていて、おおよそF8.0くらいに感じました。
⑩外したレンズをどうやってミラーレスカメラ「ニコワン」に付けるか悩みます…
お手軽「吸盤オープナー」マウント(笑)
でも気を付けないとセンサー面との水平を維持できません^^;
⑪それをヘリコイド付きのマウントに取り付けました
110フィルムレンズと一番相性がいいのはマイクロフォーサーズですが、その次に相性がいいのはこのニコワンです。
⑫今回は試し撮りの1枚だけ載せてみました。
とりあえず絞りプレートf5.6を取り付けて撮影してみました。
なかなか良い写りですね~~
でも絞りを本来の前でなく、後ろに付けたので、周辺減光がちょっと気になりますね^^;
来週はこのレンズの分解写真&レンズ構成図、屋外での作例を載せる予定です^^
◎以上、【ポケットフジカ350フラッシュ (POCKET FUJICA 350 FLASH)のレンズ(FUJINON WIDE 20mm)を使ってみました①】でした! (^^